生保に続き、損保においてもずさんな管理体制が明らかになっており、自動車保険においては以下の問題行為(不祥事)が発覚しているのですね。
東京海上日動火災保険など大手損害保険会社を含めた国内損保26社[3]が、自動車保険の特約を中心とした保険金の不適切な不払いを常習的に行なっていたことが明るみに出た[4]のですね。2006年9月末までの調べで、不払いが約32万件、金額にして約188億円あったことが判明したが、金融庁は調査が不十分とし、再調査を命じたのですね。
元来、損害保険は「交渉次第で支払いを抑制して利益をあげ得る」商品であったため、支出となる保険金の支払いをなるべく抑制しようとしてきた企業姿勢に加え、特約の乱開発によって上述のような複雑な構成の保険が多数存在するようになり、保険会社自身がその保険がどのようなものか直ちに把握しづらくなってしまったことが、こうした不適切な不払いを大量に引き起こした要因であるのですね。
このように、不払いにいたった経緯が保険会社側のモラルに欠けた利益追求姿勢および怠慢や甘えにあったことから、金融庁は不当不払いを起こした損保ジャパンおよび三井住友海上に業務停止命令、左記二社を含む損害保険各社に業務改善命令の行政処分を課したのですね。
さらに、損保業界では保険料の取りすぎ行為が発覚しているのですね。2008年5月21日には、自動車保険においては約68万件・43億円分を過徴収していたことが判明しているのですね。
対人賠償保険、無保険車傷害保険、自損事故保険、搭乗者傷害保険、対物賠償保険、車両保険の6つに対人・対物示談交渉サービスをセットしたものを自家用自動車総合保険(SAP)、車両保険を除いた5つ(車両保険は任意付帯)に対人示談交渉サービスをセットしたものを自家用自動車保険(PAP)、それぞれ単独又は任意の組み合わせで契約するものを自動車保険(BAP)というのですね。しかし、近年の保険料自由化により、各損保会社とも新しい独自の商品の開発を行なっており、これらによる分類があてはまらなくなってきているのですね。
なお、自動車保険の保険金支払は、契約者の危険度上昇と見なされるため、翌年度以降の保険料上昇に繋がるという点で、損害保険の中でも異質であるのですね。少額の請求では、逆に将来の保険料支払額が保険金の額を上回ってしまうこともありうるのですね。
一方で、事故の形態によっては、翌年度の保険料が上がらない場合もあり、保険金を請求する際には、翌年度以降の保険料がどうなるかという点についても事前に確認するとよいのですね。
¥2,625円(税込)送料別 カード利用可
続きを読む
交通事故被害者のための損害賠償交渉術 (DO BOOKS)
後遺障害にも絶対負けない!交通事故損害賠償請求バイブル
Q&A 交通事故診療ハンドブック―医療機関のためのガイドラインと患者対応のノウハウ
Q&A新自動車保険相談
新・示談交渉の技術―交通事故の想定問答110番〈2006年改訂版〉